※このエントリはDOL(大航海時代オンライン)の交易品をダシにして放談する記事でありんす。
トゥンバガ交易は遠いけれども経験と名声が一度に大量に稼げるので派手だし気持ちがよいので結構行くのだけれども、さすがにリマというのは遠さから行くと抜群ですな。東南アジアよりなんぼかましだけど(PKおおいし香辛料は燃えるし)。
リマで扱われているそのトゥンバガ。ツンバガともいいますが、これはトゥンバガという名の工芸品ではなくて「トゥンバガ(ツンバガ)【製】」の工芸品なんでして。トゥンバガってのは金と錫の合金です。金無垢じゃないのだな。輝きと強度、それに金の希少性から合金化のアイデアが出たのじゃないかな、と勝手におもっとります。「豊富な産出量」ったって人力で掘るんだからね。
で、われわれにとっちゃ現地で5,000Dくらいの「工芸品」でも、儀式に使用する祭器や副葬品なんかがトゥンバガ製だったりして、宗教的にも広く使われていたのですよ。
リマで扱われているのはおそらく、あの辺の文化で中心的に使用されていたものだったからだと思われます。ものの本を読んでるとリマのほうからいまのコロンビアを通って最終的にはカリブ側、トルヒーヨなどに流れたらしい。どうでもいいけどトルヒーヨに近づくとどうしても「ハルディン・ホテル」を口ずさんでしまうなぁ…んー。トルヒーヨは何カ所かあるけどさ。
そのトゥンバガ製の品物は工芸品として生産していたわけでは、ないですね。
交易品たってですね、その頃海外からの商人向けにインカの人々がそういうものを工房で作ってたわけはないのです。
出所は十中八九「盗掘品」でしょう。
僕は贋作とか好きで興味があるのでいろんなサイトや本を読みますが、総合すると…恐ろしいことに盗掘はごく普通だったみたいですね。むしろ盗掘品の項目が国の歳入名簿に載っているそうだよ。すげーな。えげれすにそういう盗品博物館あるけどさw
んで贋作関連の話に行くと、盗掘から贋作にだんだんシフトしていったみたいで。細工物の中でも土器とかは贋作の対象になったようですね。魯山人の陶器と同じだな。
ネーデルラントの画商の絵…フェルメールの絵も贋作があるけど、なんというかもっとえげつないですね。
話が脱線しますが、贋作が生まれる背景は素人目から見て二つに大別されます。
1:金のため
2:心のため
フェルメールの贋作の場合、描いたメーヘレンは画家として認められなかった、と言う精神的な理由からやってますので2でしょうかね。
1のお金のためっていうのは「竹取物語」に既に現れてます。【蓬莱の玉の枝】ですよ。とてもホンモノは持ち帰れないから職人に依頼してニセモノを作ったあれですね。職人が無報酬の文句を言いに来てばれる展開ですが、アルチェオ・ドッセーナによる贋作事件はまんまこのエピソードをなぞったような事件です。土に埋めて古さを演出とか笑える。画商は悪いやつだなぁ。
北大路魯山人の遺作陶器の展示即売会で大量に偽物が売られていた事件なんかは1ですね。明らかに。
ちょっと時間はたったけれども藤村とかいうバカがやらかした石器ねつ造事件は超有名。あれはちゃんと批判しないから学会ぐるみでバカばっかになっちゃいましたね。考古学会に限らず日本の学会って村社会っぽいもんな。はぶにされたくなくてさわらないでいた…ってかんじか。ともかく日本の考古学はいま崩壊状態でないのかなぁ。ていうかね、石器だの狩りだのってあんなの歴史で勉強したってしょうがねぇよ。
…これらの贋作エピソードは贋作に関係する書物なら確実に載っている一番有名なエピソードですので読んでみるとおもしろいかも。なんでも鑑定団で結構「ニセモノ」と言われることがあるけれども、「1,000円! (ノ∀`)タハー」とか笑ってる場合じゃないすよ(笑)贋作ですからね。
贋作なんてすぐにばれそうですがねぇ。これが結構ばれないことがある。ルーヴルやメットなんかは明らかに贋作と指摘されているのも堂々と飾ってあって、プライドの高さ(と購入価格の莫大さ)はたいしたもんだと思います。小学館文庫ゼップ・シェラー『フェイクビジネス/贋作者 商人 専門家』と言う本は読みやすくておすすめ。
閑話休題。
奴隷は交易品にないけど盗掘品は交易品に入れてるんだよなー。いいのかそれは。いいのか。人じゃないから。んー。
ともかく、トゥンバガをヴェネツィアに持ってくると3万Dとかで売れるときがあって、こりゃーすごいと。やめられまへんなw 莫大にC3つかうけど。
ヴェネツィアは斜陽の海洋国家といわれてますが、それでも文化的には最先端を行ってまして、文化人はだいたいここを訪れるし、権威によって発禁にされた本なんかもここに来ると売られていたりするのはご存じだろうとおもいます。
ヴェネツィアはヴェネツィアングラスというだけあって、細工物の工芸品づくりが盛んで、ムラーノ島、ブラーノ島なんかを観光するとガラス細工やらレースやらが売られてますね。交易品にも金細工、ガラス細工、レースがあってさすが、と言うところ。
ただ、これらの細工物は斜陽の証でもあります。つまり大航海時代華やかなりしころ、ヴェネツィアにおける商業取引量を増やすために導入された、生き残る活路とも言うべき商品なんですよね。
工芸品と言うことは、ですよ。
・生産の絶対量がすくない
・少量生産でも高額で取引される
・技術が必要なので他で作れない
・土地が狭くてもよい
などヴェネツィアの欠点である「土地の狭さ」「人間の数の少なさ」を補ってあまりある交易品なんでぴったりなんですよねぇ。原材料の供給があれば加工貿易でもうけられるという結構考え抜かれた商品だったわけです。
一日一隻ガレオンが進水できる造船所があったくらいですから、技術力というか、ヴェネツィア人の手先の器用さはヨーロッパ一でしょうなぁ…。
今その造船所(アルセナーレ)は海軍の事務所があるくらいで開かれることはないですが…。むぅ。
初代大航海時代だとガラス細工じゃなくて陶磁器売ってましたね。アレは一体どういう訳だろうか…。輸入品を売っていたってことか。
陶磁器は中国からの輸入が初めですよね。あの白さにヨーロッパ人は驚愕し、魅了されたわけです。普通の器ですら美術品ですからね。「乳白色のオーバードライブ!」(なんなんだ)
ヴェネツィアなどではあの白色を出したいのでガラスでなんとかして作ってました。現物見たことあるけど涙ぐましい努力だとおもう、あれは。
陶磁器がヨーロッパで生産されるようになったのはマイセンが最初ですから…(調べ中)1709年。ロイヤルコペンハーゲンの創業は19世紀近くからのはずだから、コペンで買える陶磁器ってのは実は時代を超越してるのですよね。
おや、トゥンバガからジャガイモの話につなげようと思ったけどつながらなかったわ。おしまいっす。
トゥンバガ交易は遠いけれども経験と名声が一度に大量に稼げるので派手だし気持ちがよいので結構行くのだけれども、さすがにリマというのは遠さから行くと抜群ですな。東南アジアよりなんぼかましだけど(PKおおいし香辛料は燃えるし)。
リマで扱われているそのトゥンバガ。ツンバガともいいますが、これはトゥンバガという名の工芸品ではなくて「トゥンバガ(ツンバガ)【製】」の工芸品なんでして。トゥンバガってのは金と錫の合金です。金無垢じゃないのだな。輝きと強度、それに金の希少性から合金化のアイデアが出たのじゃないかな、と勝手におもっとります。「豊富な産出量」ったって人力で掘るんだからね。
で、われわれにとっちゃ現地で5,000Dくらいの「工芸品」でも、儀式に使用する祭器や副葬品なんかがトゥンバガ製だったりして、宗教的にも広く使われていたのですよ。
リマで扱われているのはおそらく、あの辺の文化で中心的に使用されていたものだったからだと思われます。ものの本を読んでるとリマのほうからいまのコロンビアを通って最終的にはカリブ側、トルヒーヨなどに流れたらしい。どうでもいいけどトルヒーヨに近づくとどうしても「ハルディン・ホテル」を口ずさんでしまうなぁ…んー。トルヒーヨは何カ所かあるけどさ。
そのトゥンバガ製の品物は工芸品として生産していたわけでは、ないですね。
交易品たってですね、その頃海外からの商人向けにインカの人々がそういうものを工房で作ってたわけはないのです。
出所は十中八九「盗掘品」でしょう。
僕は贋作とか好きで興味があるのでいろんなサイトや本を読みますが、総合すると…恐ろしいことに盗掘はごく普通だったみたいですね。むしろ盗掘品の項目が国の歳入名簿に載っているそうだよ。すげーな。えげれすにそういう盗品博物館あるけどさw
んで贋作関連の話に行くと、盗掘から贋作にだんだんシフトしていったみたいで。細工物の中でも土器とかは贋作の対象になったようですね。魯山人の陶器と同じだな。
ネーデルラントの画商の絵…フェルメールの絵も贋作があるけど、なんというかもっとえげつないですね。
話が脱線しますが、贋作が生まれる背景は素人目から見て二つに大別されます。
1:金のため
2:心のため
フェルメールの贋作の場合、描いたメーヘレンは画家として認められなかった、と言う精神的な理由からやってますので2でしょうかね。
1のお金のためっていうのは「竹取物語」に既に現れてます。【蓬莱の玉の枝】ですよ。とてもホンモノは持ち帰れないから職人に依頼してニセモノを作ったあれですね。職人が無報酬の文句を言いに来てばれる展開ですが、アルチェオ・ドッセーナによる贋作事件はまんまこのエピソードをなぞったような事件です。土に埋めて古さを演出とか笑える。画商は悪いやつだなぁ。
北大路魯山人の遺作陶器の展示即売会で大量に偽物が売られていた事件なんかは1ですね。明らかに。
ちょっと時間はたったけれども藤村とかいうバカがやらかした石器ねつ造事件は超有名。あれはちゃんと批判しないから学会ぐるみでバカばっかになっちゃいましたね。考古学会に限らず日本の学会って村社会っぽいもんな。はぶにされたくなくてさわらないでいた…ってかんじか。ともかく日本の考古学はいま崩壊状態でないのかなぁ。ていうかね、石器だの狩りだのってあんなの歴史で勉強したってしょうがねぇよ。
…これらの贋作エピソードは贋作に関係する書物なら確実に載っている一番有名なエピソードですので読んでみるとおもしろいかも。なんでも鑑定団で結構「ニセモノ」と言われることがあるけれども、「1,000円! (ノ∀`)タハー」とか笑ってる場合じゃないすよ(笑)贋作ですからね。
贋作なんてすぐにばれそうですがねぇ。これが結構ばれないことがある。ルーヴルやメットなんかは明らかに贋作と指摘されているのも堂々と飾ってあって、プライドの高さ(と購入価格の莫大さ)はたいしたもんだと思います。小学館文庫ゼップ・シェラー『フェイクビジネス/贋作者 商人 専門家』と言う本は読みやすくておすすめ。
閑話休題。
奴隷は交易品にないけど盗掘品は交易品に入れてるんだよなー。いいのかそれは。いいのか。人じゃないから。んー。
ともかく、トゥンバガをヴェネツィアに持ってくると3万Dとかで売れるときがあって、こりゃーすごいと。やめられまへんなw 莫大にC3つかうけど。
ヴェネツィアは斜陽の海洋国家といわれてますが、それでも文化的には最先端を行ってまして、文化人はだいたいここを訪れるし、権威によって発禁にされた本なんかもここに来ると売られていたりするのはご存じだろうとおもいます。
ヴェネツィアはヴェネツィアングラスというだけあって、細工物の工芸品づくりが盛んで、ムラーノ島、ブラーノ島なんかを観光するとガラス細工やらレースやらが売られてますね。交易品にも金細工、ガラス細工、レースがあってさすが、と言うところ。
ただ、これらの細工物は斜陽の証でもあります。つまり大航海時代華やかなりしころ、ヴェネツィアにおける商業取引量を増やすために導入された、生き残る活路とも言うべき商品なんですよね。
工芸品と言うことは、ですよ。
・生産の絶対量がすくない
・少量生産でも高額で取引される
・技術が必要なので他で作れない
・土地が狭くてもよい
などヴェネツィアの欠点である「土地の狭さ」「人間の数の少なさ」を補ってあまりある交易品なんでぴったりなんですよねぇ。原材料の供給があれば加工貿易でもうけられるという結構考え抜かれた商品だったわけです。
一日一隻ガレオンが進水できる造船所があったくらいですから、技術力というか、ヴェネツィア人の手先の器用さはヨーロッパ一でしょうなぁ…。
今その造船所(アルセナーレ)は海軍の事務所があるくらいで開かれることはないですが…。むぅ。
初代大航海時代だとガラス細工じゃなくて陶磁器売ってましたね。アレは一体どういう訳だろうか…。輸入品を売っていたってことか。
陶磁器は中国からの輸入が初めですよね。あの白さにヨーロッパ人は驚愕し、魅了されたわけです。普通の器ですら美術品ですからね。「乳白色のオーバードライブ!」(なんなんだ)
ヴェネツィアなどではあの白色を出したいのでガラスでなんとかして作ってました。現物見たことあるけど涙ぐましい努力だとおもう、あれは。
陶磁器がヨーロッパで生産されるようになったのはマイセンが最初ですから…(調べ中)1709年。ロイヤルコペンハーゲンの創業は19世紀近くからのはずだから、コペンで買える陶磁器ってのは実は時代を超越してるのですよね。
おや、トゥンバガからジャガイモの話につなげようと思ったけどつながらなかったわ。おしまいっす。
